慢性しっとは
慢性疾患(慢性症状を伴う疾患)とは、
一般的に3ヶ月以上などの長期間にわたって症状が持続したり、
緩やかに進行・再発を繰り返したりする病気の総称です。
急性疾患(風邪やけがのように短期間で治療・回復するもの)とは異なり、
完全に治癒(完治)させることが難しいものが多く、
上手につき合いながらコントロールしていく(管理する)ことが治療の中心となります。
1. 代表的な慢性疾患の分類と具体例
慢性疾患は身体のさまざまな領域に存在します。
① 生活習慣病(代謝・循環器系)
食生活、運動不足、ストレス、喫煙などの習慣が引き起こす病気です。
・高血圧症
血圧が高い状態が続く。
自覚症状が少ないが、脳卒中や心臓病のリスクを高める。
・糖尿病
血糖値を下げるインスリンの働きが低下する。
放置すると神経障害、網膜症、腎症などの合併症を引き起こす。
・脂質異常症(高コレステロール血症など)
血液中のコレステロールや中性脂肪が異常値を示す。
動脈硬化の原因。
・慢性腎臓病(CKD)
腎臓の働きが徐々に低下していく病気
② 呼吸器系疾患
・気管支喘息
息苦しさや「ゼーゼー・ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)、
咳が慢性的に起こる。
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
主に喫煙が原因で肺胞などが壊れ、慢性的な咳、痰、息切れが生じる。
③ 免疫・アレルギー・自己免疫疾患
・関節リウマチ
免疫の異常により、
全身の関節に慢性的な炎症や痛みが起こり、変形していく。
・アトピー性皮膚炎
かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す。
・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)
消化管に慢性的な炎症が起こり、腹痛や下痢、血便などが続く。
④ 運動器・神経系・精神系
・変形性関節症(膝や腰など)
加齢や負担により関節軟骨がすり減り、痛みや歩行困難が生じる。
・慢性疼痛・片頭痛
原因の特定が難しい持続的な痛み。
・うつ病・適応障害などの精神疾患
気分の沈みや意欲低下、不眠などが長期間続く。
2. 慢性疾患の特徴
・発症が緩やか
急激に発症するのではなく、
知らず知らずのうちに進行することが多くあります。
・完全な治癒が難しい場合が多い
「薬を飲んで一週間で完治」ということは少なく、
長期間または一生涯にわたるケアが必要です。
・生活の質(QOL)への影響
慢性的な痛みや倦怠感、食事制限や通院が、
日常の仕事や家庭生活に大きな影響を与えます。
・合併症のリスク
1つの慢性疾患が進行することで、
他の重大な疾患(脳梗塞、心筋梗塞、透析導入など)に繋がることがあります。

