こんにちは。
柔道整復師の柘植智行です。
今回は、「腰の痛み」についてお話しします。
腰の痛みとは
腰の痛み(腰痛)は、男性において最も頻度の高い身体の悩みの一つです。
一口に腰痛と言っても、急に起こる「ぎっくり腰」から、
しびれを伴うものまで原因は多岐にわたります。
多くの場合、
・動作の開始時にズキッと痛む
・長時間座りっぱなし、立ちっぱなしだと重だるくなる
・お辞儀をしたり、腰を反らしたりすると特定の角度で痛む
・進行すると、お尻や足にかけてしびれや力が入りにくい感じが出る
といった症状が現れます。
腰の痛みの主な原因
① 筋肉・筋膜の疲労
重いものを持ったり、無理な姿勢を続けたりすることで、
腰を支える筋肉に過度な負担がかかり、炎症や血行不良が起きます。
② 骨格・関節のトラブル(ヘルニア・狭窄症など)
背骨の間にあるクッション(椎間板)が飛び出したり、
神経の通り道が狭くなったりすることで、神経を圧迫し、
強い痛みや足のしびれを引き起こします。
③ 生活習慣と姿勢
猫背や反り腰、運動不足による体幹筋力の低下、
また長時間のデスクワークなどが、知らず知らずのうちに腰への負担を蓄積させます。
改善のアプローチ
・安静にしすぎない
急性期(動けないほどの激痛)を除き、
現在は「できる範囲で動かす」ほうが回復が早いとされています。
・ストレッチと筋力維持
股関節周りや太ももの裏を柔軟に保ち、
天然のコルセットである腹筋・背筋を維持することが予防の鍵です。
・環境の調整
椅子に深く座る、机の高さを調整するなど、
腰への負担を減らす環境作りが重要です。

腰部椎間板ヘルニアについて
腰部椎間板ヘルニアは、背骨をつなぐクッションである
「椎間板」の中身(髄核)が外に飛び出し、
神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。
・主な症状
腰痛だけでなく、お尻から足にかけての鋭い痛みやしびれが特徴です。
・発生のメカニズム
椎間板内の髄核が突出することで、
付近を通る神経根を圧迫し、炎症が生じます。
・典型的な違和感
足に力が入らない感覚や、
「ビリビリ」とした強いしびれを伴うことが多くあります。
腰部椎間板ヘルニアの主な原因
・加齢と変性
加齢に伴い椎間板の水分が失われ、亀裂が入りやすくなることが一因です。
・物理的負担
重い荷物の持ち上げや、中腰での作業など、
腰に急激な負担がかかる動作が引き金となります。
・姿勢の影響
長時間のデスクワークや猫背など、
悪い姿勢による持続的な圧迫もリスクを高めます。
腰部椎間板ヘルニアの改善・予防のアプローチ
・適切な動作
荷物を持つ際は膝を曲げて体に近づけるなど、
腰への負担を最小限にする動きを意識します。
・ストレッチ
股関節や太もも裏の柔軟性を高めることで、
腰にかかるストレスを分散させます。
・筋力の維持
天然のコルセットと呼ばれる腹筋や背筋を整え、
脊柱を支える力を養うことが再発防止に重要です。

腰部椎間板ヘルニアの治療について
腰部椎間板ヘルニアの治療は多くの場合、
手術を行わない「保存療法」から開始されます。
飛び出した髄核(ヘルニア)は、
時間の経過とともに自然に吸収・縮小することが多いため、
まずは痛みやしびれをコントロールしながら回復を待つのが一般的です。
・治療の基本方針
激痛がある急性期は安静にし、
症状が落ち着いてきたら徐々に動かして機能を回復させます。
・保存療法の期間
通常、2〜3ヶ月ほど様子を見ながら、症状の改善度合いを確認します。
・手術の検討
足に力が入らない(脱力)、排尿・排便障害がある、
日常生活に支障をきたすほどの激痛が続く場合には、手術が検討されます。
腰部椎間板ヘルニアの主な治療法(保存療法)
① 薬物療法
痛み止めの内服薬や貼り薬を使用し、神経の炎症を抑えます。
また、神経の修復を助けるビタミン剤や、血流を改善する薬が併用されることもあります。
② ブロック注射
神経の周りに直接局所麻酔薬やステロイドを注入し、
興奮した神経を落ち着かせ、痛みとしびれを強力に緩和します。
③ 物理療法・リハビリテーション
・温熱療法
血行を良くして筋肉のこわばりをとります。
・牽引(けんいん)
背骨の間隔を広げることで、神経への圧迫を一時的に軽減します。
・運動療法
体幹の筋力を強化し、背骨を支える力を高めて再発を防止します。
日常生活でのセルフケア
・コルセットの活用
急性期には腰を安定させるために使用しますが、
頼りすぎると筋力が低下するため、症状に合わせて着脱します。
・姿勢の改善
椅子に座る際は深く腰掛け、
前かがみや中腰の姿勢を長時間続けないよう工夫します。
・ストレッチ
股関節や太もも裏(ハムストリングス)を柔軟に保つことで、
腰への負担を分散させます。

坐骨神経痛について
坐骨神経痛は腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が、
何らかの原因で圧迫されたり刺激されたりすることで生じる痛みやしびれの総称です。
・主な症状
お尻から太ももの後ろ、すね、足先にかけての鋭い痛みやしびれが特徴です。
・痛みの現れ方
長く立っていたり、歩いたりすると痛みが増し、
かがむと少し楽になることがあります。
・感覚の変化
足の筋力低下や、触れたときの感覚が鈍くなる
「麻痺」のような症状を伴うこともあります。
坐骨神経痛の主な原因
・腰部椎間板ヘルニア
飛び出した椎間板の髄核が坐骨神経の根元を圧迫し、炎症を引き起こします。
・腰部脊柱管狭窄症
加齢などにより神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、
神経を締め付けることで発症します。
・梨状筋症候群
お尻の奥にある筋肉(梨状筋)が硬くなり、
その下を通る坐骨神経を圧迫して痛みが出ます。
坐骨神経痛の改善・予防のアプローチ
・原因疾患の特定
ヘルニアや狭窄症など、何が神経を圧迫しているのかを
正しく把握することが重要です。
・神経の通り道を整える
姿勢を改善し、神経への圧迫を減らすような日常の動作を心がけます。
・血行の促進とストレッチ
お尻周りや股関節の筋肉を柔軟に保ち、
神経周辺の血流を良くすることで症状の緩和を図ります。

坐骨神経のストレッチについて
お尻のストレッチの目的
坐骨神経は腰からお尻を通って足先まで伸びています。
お尻の筋肉(梨状筋など)が硬くなると、
その下を通る坐骨神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こすことがあります。
ストレッチでお尻の柔軟性を高め、血行を促進することで、
神経への負担を減らし症状の緩和を図ります。
おすすめのストレッチ方法
① 椅子に座って行うストレッチ(デスクワーク中にも最適)
1. 椅子に浅く座り、背筋を伸ばします。
2. 片方の足のくるぶしを、反対側の膝の上に乗せます(数字の「4」を作るイメージ)。
3. 息を吐きながら、背中を丸めないようにゆっくりと上半身を前に倒します。
4. お尻が心地よく伸びていると感じるところで20〜30秒キープします。
5. 反対側も同様に行います。
② 寝ながら行うストレッチ(お風呂上がりや就寝前に)
1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
2. 片方の足を反対側の太ももに乗せます。
3. 下になっている方の太ももを両手で抱え、胸の方へゆっくりと引き寄せます。
4. お尻の筋肉が伸びているのを感じながら20〜30秒キープします。
5. 反対側も同様に行います。
注意点
・無理をしない
強い痛みを感じるまで伸ばさないでください。
・呼吸を止めない
ゆっくりと深呼吸を繰り返しながら行いましょう。
・原因に合わせる
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、原因疾患によっては避けるべき動きもあります。

腰痛の予防について
腰痛の予防には、日常生活の中で腰への負担を減らし、
腰を支える機能を維持することが不可欠です。
「負担を減らす動作」と「支える力の維持」の両面からアプローチすることが効果的です。
・基本の考え方
腰にかかる物理的なストレスを分散させ、
筋肉の柔軟性と体幹の安定性を保つことが再発防止の鍵となります。
・日常生活の意識
何気ない動作(座る、持つ、寝る)を見直すだけで、蓄積される負担は大幅に軽減されます。
日常生活で取り組むべき予防策
① 正しい姿勢と動作
・持ち上げ動作
重い物を持つときは腰を曲げるのではなく、膝をしっかり曲げて腰を落とし、
体を荷物に近づけてから足の力で立ち上がるようにします。
・座り方
椅子には深く腰掛け、骨盤を立てる意識を持ちます。
長時間のデスクワークでは、1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かしましょう。
② 筋肉の柔軟性維持(ストレッチ)
・股関節と太もも裏
股関節周りや太ももの裏(ハムストリングス)が硬いと、
お辞儀などの動作で腰が過剰に動かされ、負担が増します。
これらの部位を柔軟に保つことで、腰の動きを助けることができます。
・お尻の筋肉
お尻の筋肉をほぐすことで、
骨盤の動きがスムーズになり、腰へのストレスが軽減します。
③ 体幹の安定化
・天然のコルセット
お腹周りのインナーマッスルを整えることで、
背骨を内側から支える力が強まります。
激しい運動でなくても、正しい姿勢を保つウォーキングや、
ドローイン(お腹を凹ませる運動)などが有効です。
改善・予防のアプローチ
・適度な運動
ウォーキングなどの有酸素運動は全身の血流を良くし、腰痛の慢性化を防ぎます。
・睡眠環境の整備
寝返りを打ちやすい適度な硬さの寝具を選び、腰が沈み込みすぎないようにします。
・冷えの防止
腰周りを冷やさないようにし、血行不良による筋肉のこわばりを防ぎます。
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