こんにちは、金子泰士です。
今日は「気」について書きます。
「気」について
東洋医学において気は、宇宙のあらゆるものを構成する基本単位であり、もちろん人体にも存在します。
人体の中の気は、生命活動の基本となる元気(原気・真気)、
血の循環をコントロールする宗気、
血と一緒に循環して全身に栄養を補給する営気、
体表面を覆っている衛気(えき)、の大きく4つに分けられます。
それぞれの気が正常にはたらくことで、生命活動は維持されています。
ですが、気が不足したり、気の動きが悪くて滞ったり、
本来下に向かう気が上に逆行したりすると不調の原因となります。
元気とは
元気は真気、原気ともいい、生命活動の基本となる気です。
へその下辺りにある腎から全身に行きわたります。
親からもらった先天の精と、脾がつくる後天の精からつくられます。
宗気とは
宗気は胸の中央辺りに集められている気で肺の呼吸や心の血の循環に関係しています。
肺に吸入された清気(大気中の気)と水穀の精微(食物の栄養分)からつくられます。
営気とは
営気は栄養分が豊かな気で、水穀の精微(食物の栄養分)からつくられます。
血脈中に存在し、血と一緒に循環して全身に栄養を補給します。
営気が足りないと、血の巡りも悪くなります。
衛気(えき)とは
衛気(えき)は全身に分布していて、営気と同じく水穀の精微からつくられます。
また、体表面を覆って邪気の侵入を防いだり、汗腺を開閉して体温を調節するはたらきがあります。
衛気が不足すれば、体表面を防御できず、外からの邪気に侵入されやすくなってしまいます。
「血(けつ)」について
東洋医学において、血は肝に溜められ、心によって全身に送られ、栄養分を供給します。
また、肝には血を身体のどこにどれだけ送ればいいか、配分を決めるはたらきがあります。
肝に貯蔵された血が足りないと全身に栄養を運べなくなります。
肝の血が不足すると、めまいや立ちくらみがあったり、爪が変形したり、目が乾きやすくなるといった症状が出ます。
女性では、月経困難症が起こることが多く、月経の出血量が少なく、色が薄くなります。
また、心の血の不足は、心身の疲労感や不整脈、健忘や不眠などの原因となります。
「津液(しんえき)」について
津液の「津」はサラサラした水分を指し、「液」はねっとりした水分を指します。
津液は、飲食物が消化・吸収され分化した水分からつくられます。
そして、肺のはたらきによって全身に送られ、身体を潤します。
不要な水分は尿や汗となり、排泄されます。
体表面に出た津液を五液といい、涙・汗・涎(よだれ)・涕(鼻水)・唾(つば)に分けられます。
また、津液の「液」は関節や頭部の髄に溜まって関節や脳のはたらきを助けています。
津液が停滞すると湿(しつ)となり、むくみや下痢の原因になります。
湿が集まると痰(たん)になり、肺やのどに痰があると酷く咳こむようになってしまいます。
「精(せい)」について
東洋医学において、精は人体の活力源を指します。
精には、先天の精と後天の精があります。
先天の精は、親から受け継ぎ、腎に貯蔵されます。
後天の精は、脾と胃のはたらきで消化・吸収された飲食物からつくられ、腎に貯蔵されます。
精は、発育・生殖・老化と関係しています。
生まれつき先天の精が少ないと、小児ぜんそくや夜尿症などの症状がみられることがあります。
ですが、成長して後天の精をたくさんつくれるようになれば、先天の精を補って、症状は治っていきます。
なお、精に関わる病気は、精が不足した場合のみで、精が多過ぎて病気になることはありません。
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