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肩の痛みについて

こんにちは。

柔道整復師の柘植智行です。

今回は「肩の痛み」についてお話しします。

 

目次

肩の痛みとは

肩の痛みは単なる「肩こり」から、関節そのものの炎症、

加齢による変化まで非常に幅が広いのが特徴です。

 

肩関節は、人間の体の中で「最も可動域が広い(大きく動く)」関節ですが、

その分構造が不安定で、筋肉や靭帯に頼っている部分が大きいため、

非常に痛めやすい部位でもあります。

 

多くの場合、

• 腕を上げようとするとズキッと痛む

• 夜、寝返りを打つと痛みで目が覚める(夜間痛)

• 背中のボタンが留めにくい、エプロンの紐が結べない

• 常に重い石が乗っているような不快感がある

といった症状として現れます。

 

 

肩の痛みの主な原因

肩の痛みは、原因によってアプローチが異なります。

主な原因は以下の3つに分類されます。

 

① インナーマッスルの低下・使いすぎ

 

• スポーツ(野球やテニスなど)でのオーバーユース

• 重い荷物を持ち上げる動作の繰り返し

• 加齢による腱板(けんばん)の変性

肩を支える深層の筋肉(インナーマッスル)が傷ついたり、

筋力が低下したりすることで、関節が正しく動かなくなり、

摩擦や炎症が生じて痛みが出ます。

 

 

② 関節の柔軟性低下(四十肩・五十肩など)

 

• 長期間、肩を動かさない生活

• 関節を包む膜(関節包)の癒着

• 血行不良による組織の硬化

いわゆる「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)」です。

明らかな原因がなく、ある日突然動かなくなることも多く、

放置すると関節が固まってしまう(拘縮)リスクがあります。

 

 

③ 姿勢のゆがみ(巻き込み肩)

 

• 猫背で肩が内側に入っている

• 長時間同じ姿勢でのデスクワーク

• 片方の肩ばかりでカバンを持つ

姿勢が崩れると、肩甲骨が正しい位置からズレてしまいます。

その状態で腕を動かすと、骨と筋肉が衝突(インピンジメント)を起こし、

慢性的な痛みや引っかかり感の原因となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

肩の痛みを引き起こす主な疾患・病態一覧

肩関節そのものの疾患

 

肩の関節や、それを取り巻く組織(腱・袋)に問題があるケースです。

• 肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)

• 腱板断裂・腱板損傷(けんばんだんれつ)

• 石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせい)

• 肩関節インピンジメント症候群

• 上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)

• 肩関節不安定症・脱臼(だっきゅう)

• 変形性肩関節症

 

 

姿勢や軟部組織に起因するもの

 

日常生活の癖や、周辺の筋肉の緊張が引き金となるケースです。

• 肩こり(筋膜性疼痛症候群)

• 巻き肩・猫背に伴うアライメント異常

• 肩甲骨剥がれ(翼状肩甲骨など)

 

 

神経や首に起因するもの

 

肩そのものではなく、神経の通り道に問題があるケースです。

• 頸椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばん)

• 頸椎症性神経根症(けいついしょうせい)

• 胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

 

 

その他の注意すべき病態

 

• 内臓疾患からの放散痛(心疾患、胆嚢疾患など)

• 関節リウマチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩関節周囲炎について

40代から50代以降に多く発症することから

その名がつきましたが、本質的には

「加齢や疲労によって肩の関節まわりの組織に炎症が起き、動きが制限される状態」を指します。

 

最大の特徴は、「痛みの変化」に段階があることです。

放置すると肩が完全に固まってしまい、回復に1年以上かかることもあるため、

現在の状態を正しく把握することが大切です。

 

 

肩関節周囲炎の症状の3つのステージ

 

肩関節周囲炎は、時間の経過とともに以下の3つの時期を辿ります。 

 

① 炎症期(激痛期)

• 状態:肩の組織に強い炎症が起きている時期です。

• 特徴:じっとしていても痛い、夜中に痛みで目が覚める(夜間痛)。

• 注意点:この時期に無理に動かすと、かえって悪化してしまいます。「安静」が第一です。

 

 

② 拘縮期(こうしゅくき)

• 状態:痛みは少し落ち着きますが、関節が硬く固まる時期です。

• 特徴: 肩が上がらない、背中に手が回らないなど、可動域が極端に狭くなります。

• 注意点:痛みの出ない範囲で、少しずつ「動かす習慣」をつけ始める時期です。

 

 

③ 回復期

• 状態:炎症が収まり、硬くなった組織が徐々にほぐれてくる時期です。

• 特徴:動かした時の痛みも減り、少しずつ可動域が戻ってきます。

• 注意点:再発防止のために、しっかりと「リハビリ」を行うことが重要です。

 

 

肩関節周囲炎の主な原因

 

実は、現代医学でもはっきりとした原因は特定されていませんが、

以下のような要因が重なって発症すると考えられています。

 

• 加齢による組織の変性:筋肉や腱の柔軟性が失われ、傷つきやすくなる。

• 血液循環の悪化:肩まわりの血流が滞り、組織が酸欠状態になる。

• 過去のケガや姿勢不良:長年の猫背や巻き肩による、肩への継続的な負担。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腱板損傷(けんばんそんしょう)について

今回は、四十肩・五十肩と間違われやすく、放っておくと悪化の危険もある

「腱板損傷(けんばんそんしょう)」についてお話しします。

 

腱板損傷とは

 

肩の関節を安定させている4つのインナーマッスル

(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の「腱」が、

ぶつかったり擦れたりして傷ついたり、切れたり(断裂)した状態を指します。

 

「腕が上がらない」という点では四十肩と同じに見えますが、

腱板損傷は「筋肉の連結(ワイヤー)が傷ついている状態」であることが大きな違いです。

 

 

腱板損傷の主な原因

 

腱板損傷は、大きく分けて2つのパターンで起こります。

 

① 外傷性(急性の負荷)

• 転倒して手をついた。

• 重いものを急に持ち上げた。

• スポーツでの激しい動作(投球やスマッシュなど)。
② 退行性(加齢や日常の蓄積)
• 40代以降、加齢とともに腱の質がもろくなる。
• 長年のデスクワークや家事での繰り返しの動作。
• はっきりとした原因がなく、日常生活の中で自然に切れることも少なくありません。

腱板損傷を見分けるチェックポイント

四十肩・五十肩との違いとして、以下のような特徴が見られます。
・腕を上げる途中で痛む: 腕を真横から上げていく際、
 60度〜120度の間だけ痛みが出る(ペインフルアーク)。
・自力では上がらないが、手助けがあれば上がる
 筋肉が切れているため自分では持ち上げにくいですが、
 反対の手で支えれば上がるケースが多いです。
・ジョリジョリという音
 腕を動かした時に、肩の中で何かが引っかかるような音や感触がある。
・夜間痛
 寝ている時にズキズキと痛み、眠れなくなることがあります。

腱板損傷を放置するとどうなる?

腱板は一度切れてしまうと、自然に「つながる」ことはありません。
放置して無理に使い続けると、傷口が広がったり、
周囲の筋肉が痩せてしまったり(筋萎縮)、
最終的に変形性肩関節症へと進行してしまうリスクがあります。

石灰沈着性腱板炎について

肩の関節を支える「腱板(けんばん)」の中に、
リン酸カルシウム(石灰)が沈着することで、急激な炎症を引き起こす疾患です。
最大の特徴は、「ある時、突然、激痛に襲われる」ことです。
昨日までは何ともなかったのに、夜中や朝方に目が覚めるほどの痛みが出て、
肩を1ミリも動かせなくなることも少なくありません。

なぜ石灰が溜まるのか?

実は、なぜ石灰(カルシウムの塊)が溜まるのか、
その明確な原因はまだ解明されていません。
しかし、以下の傾向があることが分かっています。
• 40代〜50代の女性に多い。
(ホルモンバランスの変化が関係しているという説もあります)
• 腱の老化や血流不足: 腱の組織が変性した場所に、石灰が沈着しやすくなる。
• 体質的な要因: 繰り返し再発する方や、両肩に発症する方もいらっしゃいます。

石灰沈着性腱板炎の特徴的な症状と経過

この疾患は、石灰の状態によって痛みの出方が変わります。
・突発的な激痛
 炎症がピークに達すると、腕を動かすどころか、呼吸や振動だけで響くほど痛みます。
・夜間痛
 じっとしていてもズキズキと痛み、眠ることができません。

・熱感と腫れ

 肩の関節まわりが熱を持ち、パンパンに腫れることがあります。

 石灰は最初、ミルク状(液体)ですが、

 時間が経つにつれて石膏状(練り歯磨き状)、

 そして硬い石のように変化していきます。

 ミルク状の時期がもっとも炎症が強く、痛みも激しいのが特徴です。

 

 

石灰沈着性腱板炎の対処法と治療の考え方

 

あまりの激痛に「一生このままだったらどうしよう」と

不安になる方が多いですが、適切な処置をすれば痛みは比較的早く落ち着きます。

 

 

1. 急性期は「冷却」と「安静」

 強い熱感がある場合は、氷嚢などで冷やし、三角巾などで腕を吊って安静に保つことが先決です。

 

2. 医療機関との連携

 痛みが耐え難い場合は、注射で石灰を吸引したり、炎症を抑える薬を併用したりすることもあります。 

 

3. リハビリ

 激痛が引いた後は、石灰の再沈着を防ぎ、

 関節の動きを取り戻すための施術やストレッチが重要になります。

 

 

 

当院の経絡治療、鍼灸治療は

〜幸せホルモン〜多幸感を与えてくれるオキシトシンの分泌を促し、精神安定物質であるセロトニンの分泌を促進させます。

 

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この記事を書いた人

柘植智行のアバター 柘植智行 施術スタッフ

柔道整復師の国家資格者。
愛知郡東郷町出身。趣味はズンバ。

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