こんにちは、柔道整復師の柘植智行です。
今日は、足の痛みについてお話しします。
足の痛みについて
足の痛みは、筋肉・腱・靭帯・骨・神経など複数の組織が原因となって発症します。
スポーツ・立ち仕事・靴の影響など、多様な要因が関係し、部位によって症状や対処法が異なります。
初期対応が遅れると、慢性化や機能障害、歩行困難につながる可能性があるため、早期のケアが重要です。
足の痛みの主な原因
• 長距離の歩行やランニング、ジャンプの繰り返し
• クッション性の低い靴やサイズが合わない靴の使用
• 偏平足や外反母趾などの足部のアライメント異常
• 足首や足指の柔軟性不足、筋力低下
• 硬い路面での運動、急激な運動量の増加
• 体重増加による足への負担
• 同じ動作の繰り返し(オーバーユース)
足の痛みの主な症状
• 足裏や足の甲、足首などに鈍痛や鋭い痛みが出る
• 長時間歩行や運動後に痛みが悪化する
• 腫れや熱感を伴うことがある
• 立ち上がりや歩行時に違和感を感じる
• 特定の方向へ動かすと痛みが強くなる(運動時痛)
• 偏平足が進行すると痛みの部位が広がる
足の痛みの対処法・治療法
■ 保存療法(軽度〜中等度)
• 痛みを誘発する動作の制限、安静
• 冷却(1回15〜20分を1日数回)
• 消炎鎮痛剤の使用
• ふくらはぎ・足底・足指のストレッチや筋力強化
• 電気治療や超音波療法などの物理療法
• アーチサポート付きのインソールや適切な靴の使用
• テーピングや足首サポーターによる安定化
■ 慢性化や障害進行時
• 整形外科での画像診断(MRI・X線・エコーなど)
• 専用装具(足底アーチサポートなど)の処方
• 重症例では手術(腱移植・骨矯正など)も選択肢に
足の痛みの再発予防
• 後脛骨筋・腓腹筋・足底筋などの強化訓練
• ストレッチを日常的に継続し、柔軟性を維持
• 足に合った靴を選び、摩耗した靴は早めに交換
• 運動負荷の急な増加を避けて徐々に慣らす
• 体重管理とフォーム・姿勢の見直し
扁平足について
扁平足(へんぺいそく)は、足の裏にある「土踏まず(内側縦アーチ)」が潰れて平らになった状態を指します。
足のアーチは、体重を分散し衝撃を吸収する役割を持っていますが、
これが崩れることで足や膝、腰などに負担がかかり、痛みや疲労感を引き起こすことがあります。
扁平足の主な原因
• 生まれつきの骨の形や靱帯の緩み(先天性)
• 幼児期の靱帯の未発達による一時的なアーチの欠如
• 加齢による靱帯や腱の変性(特に後脛骨筋腱の機能不全)
• 体重の増加による足への負荷• 長時間の立ち仕事や運動によるオーバーユース
• 足首の外傷や靱帯損傷によるアーチ構造の破綻
扁平足の主な症状
• 足の内側(内くるぶし周辺)や足底に痛みや腫れ
• 長時間の歩行や立位で疲れやすくなる
• 靴の内側が早くすり減る
• つま先立ちが困難になる
• 歩行時に足が内側に倒れ込む(過回内)
• 足の形が平坦になり、アーチが見えなくなる
扁平足の検査・診断
• 視診・触診によるアーチの確認
• X線検査で骨の配列やアーチの高さを評価
• 超音波やMRIで腱や靱帯の損傷を確認
• フットプリント(足型)による荷重時のアーチ評価
扁平足の治療法
■ 保存療法
• アーチサポート付きインソールの使用
• 足底筋や後脛骨筋の筋力強化トレーニング
• アキレス腱のストレッチによる柔軟性向上
• 適切な靴の選択(サイズ・クッション性)
• 体重管理による足への負担軽減
■ 手術療法(重症例)
扁平足の予防法
• 足のアーチを支える筋肉の強化(足指運動・つま先立ちなど)
• 裸足での生活や足指を使う習慣の促進
• アーチサポート付きの靴やインソールの使用
• 適正体重の維持
• アキレス腱の柔軟性を保つストレッチの継続
足底筋膜炎について
足底筋膜炎は、かかとの骨から足の指の付け根にかけて伸びている「足底筋膜」に炎症が起こる疾患です。
足底筋膜は土踏まず(足のアーチ)を支え、衝撃を吸収する重要な組織であり、
ここに繰り返し負担がかかることで炎症や小さな損傷が生じます。
特にランナー、中高年、長時間立ち仕事をする人に多く見られ、
「朝起きて一歩目にかかとが強く痛む」ことが特徴です。
足底筋膜炎の主な原因
• ランニングやジャンプ動作などの繰り返しによるオーバーユース
• 長時間の立ち仕事や歩行
• 硬い地面での運動、不適切な靴の使用
• 偏平足・ハイアーチなど足の形の異常
• ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性不足
• 加齢による足底組織の変性
足底筋膜炎の主な症状
• かかとの内側に鋭い痛み
• 朝起きて歩き始めの一歩が特に痛む
• 長時間歩いた後や立ち続けた後に痛みが悪化
• 走り始めに痛みが強いが、動いているうちに軽減することもある
• 進行すると安静時にも痛みを感じることがある
足底筋膜炎の対処法・治療法
保存療法(基本)
• 安静・負担軽減(痛みが出る動作を控える)
• アイシング(運動後や痛みが強いときに15〜20分)
• 消炎鎮痛薬(内服または外用)
• ふくらはぎ・アキレス腱のストレッチ
• 足底のマッサージ(ゴルフボールやフォームローラーを使用)
• 足底板(インソール)やクッション性のある靴の使用
• テーピングで足底筋膜の負担を軽減
再発予防
• 運動前後のストレッチ(アキレス腱・足底)
• クッション性・安定性のある靴を選ぶ
• インソールを活用してアーチをサポート
• 体重管理で足底への負担を減らす
• 長時間の立位や急な運動量増加を避ける
足底筋膜炎は、日常生活や運動に支障をきたす代表的な足の障害です。
早期に対処すれば改善しやすいですが、放置すると慢性化し治療に時間がかかることがあります。
ストレッチ・靴の見直し・インソールの活用で予防と再発防止を行うことが重要です。
後脛骨筋炎について
後脛骨筋炎とは、すねの内側にある「後脛骨筋」という筋肉・腱に炎症が起こる障害です。
後脛骨筋は、ふくらはぎの深部に位置し、足のアーチ(土踏まず)を支えたり、
足首を内側にひねる(回内)働きを持つ重要な筋肉です。
この筋肉が繰り返しの使用やストレスにより炎症を起こすことで、
内くるぶしの下〜土踏まずの内側あたりに痛みが生じます。
放置すると「後脛骨筋機能不全(PTTD)」に進行し、偏平足や歩行障害を引き起こすことがあります。
後脛骨筋炎の主な原因
• ランニングや長距離歩行、ジャンプの繰り返し
• 足の使い過ぎ(オーバーユース)
• 偏平足(アーチの低下)
• 足首の柔軟性不足や筋力低下
• 不適切な靴(クッション性の不足、サイズの不一致)
• 硬い地面での運動や体重の増加
後脛骨筋炎の主な症状
• 内くるぶしのやや下〜土踏まずの内側にかけての痛み
• 運動後や長時間歩いた後に痛みが増す
• 内くるぶしの周囲の腫れ、軽度の熱感
• 足首を内側に動かすと痛みが出る(抵抗運動時痛)
• 偏平足が進行してくると、痛みの範囲が広がる
• 進行すると足の内側に倒れ込むような歩き方になる(過回内)
後脛骨筋炎の対処法・治療法
保存療法(軽度〜中等度の場合)
• 運動制限・安静(特に痛みが出る動作を避ける)
• アイシング(1回15〜20分、1日数回)
• 消炎鎮痛薬の使用
• ふくらはぎ・足のストレッチ、筋力強化(後脛骨筋・足底筋)
• 超音波療法や電気治療などの物理療法
• アーチを支えるインソールや適切な靴の使用
• テーピングや足首のサポーターの装着
慢性化・機能不全に進行した場合
• 整形外科での精密検査(MRI、エコーなど)
• 専用装具(アーチサポート付き)の処方
• 改善が見られない場合は手術(腱移植や矯正術)を検討することもある
再発予防
• 足のアーチを支える筋肉(後脛骨筋・腓腹筋・足底筋)を強化
• 柔軟性を保つためのストレッチを継続
• 足に合った靴を使用し、すり減ったシューズは早めに交換
• 急激な運動負荷の増加を避ける
• 体重管理とフォームの見直し
後脛骨筋炎は早期に適切な処置をすれば回復しやすい疾患ですが、
放置すると慢性化や偏平足進行による機能不全を引き起こすことがあります。
初期の違和感を見逃さず、早めの対応と継続的なケアが大切です。
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