こんにちは、鍼灸師の加藤正博です。
今回は聞診について書いていきます。
目次
聞診とは
聴覚と嗅覚により、患者の身体から発する音を聞き臭いを嗅ぐことで、心身の状態を知る方法のことです。
患者の発語時の音声、呼吸音、異常音などを確認します。
また、体臭、口臭、分泌物の臭いなども確認します。

発語について
発語とは
患者の言語表現や対応能力の異常、しっかりと発音できているかなどを確認し心身の状態を判断する事です。
譫語 うわごと(言語錯乱)のとこです。
高熱時や意識がはっきりしていないときに見られます。実証であると考えられる。
独語 独り言で、人が近づく止まるものです。
心気虚が考えられます。
錯語 話が錯乱していること。
肝鬱気滞や心脾両虚が考えられる。

声診について
声診とは
発語時の音声や話し方から心身の状態を知る方法です。
発声には個人差があります。
音声の高さ、大きさ、声質、スピードなどから状態を判断します。
健康な状態では、自然で伸びやかな発声です。

発声の種類について
発声の種類
正常な状態との違いを知り、状態を把握します。
声の高さ
声が低くなれば虚証、高くなれば実証です。
声の大きさ
声が小さくなれば虚証、大きくなれば実証です。
声質
声が軽く清んでいるものは虚証、重く濁るものは実証です。
話し方
ゆっくり話し口数が少ない、無口なものは虚証・寒証
早口、多言のものは実証・熱証です。

呼吸について
呼吸の状態とは
健康状態ではゆったりと深く雑音がないです。
呼吸の強弱やスピードを聞き分け、心身の状態を判断します。
短気 息切れのことです。呼吸数が多く、短く途切れている。気虚や肺気虚が考えられる。
少気 呼吸が静かで浅く微弱なもの。慢性的な虚証が考えられる。
欠 あくびのことです。労倦などによる虚証が考えられる。

気味について
気味とは
気味(患者の体臭、口臭、分泌物の臭い)により、
身体の状態を推察する方法です。
やり方
患者に鼻を近づけるようなことはしない。
問診や切診時に漂う臭いを感じる。
嗅覚には順応性があるため、第一印象が重要となります。
健康であれば、特異な臭いはありません。
五臭(臊 焦 香 腥 腐)のうちいずれかの臭いがあれば、 関連する臓腑(肝 心 脾 肺 腎)が病んでいると考えます。

五声について
五声とは
五臓(肝 心 脾 肺 腎)と関連して、人体から発せられる音を確認する事です。
人体から発せられる5つの声の種類は
呼 笑 歌 哭 呻 に分類されます。
これらは特に五志(怒 喜 思 憂 恐)との関係が深いです。

異常音について
異常音とは
呼吸などの異常とは別の異常音です。
例えば次のようなものがあります。
噯気 げっぷのことです。音がはっきりして頻繁にでるものは、肝気犯胃が考えられる。
呑酸や胃脘部の膨満感を伴うものは、食滞胃脘が考えられます。
吃逆 しゃっくりのことです。
胃気上逆によるもので、実熱が考えられます。
一過性で短時間で止まるものは問題ありません。
腹鳴 腹部でゴロゴロ音がするものです。
中焦(お腹)の陽虚や寒湿内停が考えられます。
当院の経絡治療、鍼灸治療は
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