こんにちは、鍼灸師の加藤正博です。
今回は経絡について書いていきます。
目次
経絡とは
経脈と絡脈の総称です。
臓腑、筋肉、骨、器官と繋がり人体の上下、内外と全身に分布しています。
経脈は真っ直ぐなもので、人体を上下に通っています。
絡脈は横、斜めに通っています。そして、全身を網の目のように分布しています。
経絡の機能について
経絡の機能とは
①生理物質の通路
五臓六腑に血、津液、営気、衛気などが通り
全身をめぐる。
②病態を反映する通路
病邪が身体に侵襲すると、臓腑が失調するので、経絡を通じて体表に病的な反応が起こる。
経絡の構成について
構成とは
経絡は経脈、絡脈からなります。
経脈は正経と奇経の２つがあります。
これを十二経脈、奇経八脈といいます。
体内に深く入り臓腑に分布しています。
絡脈は大絡、浮絡、孫絡がある。
体表に多く分布して、経筋、皮膚に連絡しています。
経脈について
十二経脈とは
全身に分布しており、陽経と陰経に別れています。
陽経は陽明、太陽、少陽となり手と足を巡ります。
手は大腸、小腸、三焦があります。
足には胃、膀胱、胆があります。
陰経は太陰、少陰、厥陰となり巡ります。
手は肺、心、心包があります。
足は脾、腎、肝があります。
基本的には背部と外側が陽系、腹部と内側を陰経の経脈が通ります。
奇経八脈について
奇経八脈とは
督脈、任脈、衝脈、帯脈、陰蹻脈、陽蹻脈、
陰維脈、陽維脈があります。
共通する規則性はなく、臓腑との関係や奇経八脈同士の表裏関係をもちません。
特徴
督脈 腎、脳、脊髄と関係し調節する。
任脈 月経、妊娠、出産を調節する。
帯脈 帯をしめるように腰部を一回りしている。
腰痛や腹部、季肋部に作用する。
などがあります。
絡脈について
絡脈とは
経脈から分かれて走行するのもです。
その中でも大きなものを大絡(別絡)といい、15本あります。
絡脈より細かく分かれたものを浮絡、孫絡といいます。
絡脈の主な作用は、陽系と陰系の表裏二経の連絡を強化することです。
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