こんにちは、鍼灸師の加藤正博です。
今回は身体を循環する、血液について書いていきます。
目次
血液とは
身体を構成する細胞が必要とする栄養や酸素は、全身を循環する血液によって細胞に運ばれる。
また、細胞が活動した結果生じた二酸化炭素や老廃物は、血液によって組織から除かれる。
血液は弱アルカリ性で、体重の約1/13(約8%)を占める。体重が60kgの成人だと、約5ℓの血液量です。
出血などにより、血液を約20%(1ℓ)以上を失うと生命にとって危険な状態となります。
血液は液体成分の血漿と、その中に浮遊する細胞成分よりなる。
血液の容積の55~60%は血漿、40~45%が細胞成分です。
細胞成分はさらに赤血球、白血球、血小板に分けられます。
血液の働き
今回は血液の働きについて書いていきます。
(1) 物質の運搬
肺から酸素を、消化管から栄養素を、内分泌腺からホルモンを全身の組織細胞へ運ぶ。
全身の組織で生じた二酸化炭素や不要な代謝産物を組織から運び出し、肺や腎臓に送り、そこから体外に排出する。
(2) 内部環境の恒常性の維持
体液のpH(ペーハー)や浸透圧を調節する。体熱を運搬し、体温の調節・均一化に役立つ。
(3)身体の防御
生体内に侵入した細菌や異物を食作用や免疫反応により取り除く。
(4)止血作用
血管壁が損傷されて出血した場合、
損傷部位で自ら凝固して血液の損失を防ぐ。
赤血球について
赤血球は核を失った細胞です。
多量のヘモグロビン(血色素、HD)を含むため、赤色に見える。
赤血球の主な役割としては、ヘモグロビンによる酸素の運搬です。
肺から取り込んだ酸素を必要な組織、臓器に運びます。
また、二酸化炭素の運搬やpH(ペーハー) 調節にも関与する。
形状は、両面の中央がくほんだ形をしている。
赤血球の膜は弾力性が高く、変形しやすい。
この性質により、容易に形を変え細い毛細血管を流れることができる。
赤血球数が正常より増加した状態を赤血球増多症と言い、血液の粘性が増し、血栓症のリスクが高まる。
また、正常よりも減少した状態を赤血球減少症または貧血といい、めまい、動悸、息切れなどが起こる。
白血球について
白血球は赤血球よりも大きく。核を持っている。
顆粒球、単球とリンパ球の3種類に分けられる。
単球はさらに好中球、好酸球、好塩基球に分けられる。
血中では好中球が最も多い。白血球全休の50~70%です。
次いでリンパ球が多い約30%単球は約5%である。
血中の白血球数は、平均5,000~9,000個/m㎥です。
白血球数が正常よりも増える白血球増多症は、種々の感染症の際や炎症性疾患の際におこる。
白血球減少症は、放射線照射や薬物投与などにより骨髄の造血機能が障害された際に起こる。
白血球の機能
白血球は食作用や免疫などの生体防御機能を持っている。
身体の外から侵入してきた、異物や細菌などを処理する働きです。
白血病について
白血病はいわゆる血液のがんです。
白血病細胞(がん化した細胞)が無制限に増加し、正常な造血機能を障害します。
正常な赤血球、白血球、血小板、リンパ球が生成されない事により様々な症状がみられます。
一般的には白血病と一括りにされていますが、がん化した細胞のタイプにより、
急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病の4種類に分けられます。
白血病の症状
赤血球減少による、めまい、息切れ、頭痛
白血球減少による肺炎・敗血症(血液中で細菌が増殖する状態)などの感染症
血小板減少による出血傾向(鼻血、皮下出血など)
リンパ節の腫脹や免疫力の低下、悪性の二次性腫瘍などが見られる。
血小板とは
血小板は血液中の血液細胞のひとつで、無核の細胞です。
血液1m㎥中に15万~40万個存在する。
血小板が減少したり、血小板の数が正常でもその機能が障害されている場合には出血傾向が現れやすくなります。
逆に血小板が増加しすぎると、血管内で血栓が作られやすくなります。
そのため出栓症(脳梗塞、心筋梗塞など)が認められることがあります。
血小板の機能
止血作用があります。
血管が障害され、出血した際に活性化して傷口を防ぐように働きます。
かさぶたは血小板の作用により作られます。
一次止血、ニ次止血にも関与しています。
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