こんにちは、金子泰士です。
今日は「未病」について書きます。
未病とは
東洋医学の考え方に未病というものがあります。
未病とは、病気と健康の間の状態を指します。
例えば、何らかの自覚症状はあるのに病院で検査を受けても異常の原因が見つからない状態であったり、
あるいは健康診断で異常が見つかっても自覚症状がないといった状態(生活習慣病など)も広く未病として考えられています。
多くはストレスや生活習慣などが起因となっていて、
主な症状としては、頭痛、肩こり、耳鳴り、倦怠感、動悸、息切れ、不眠などがあります。
本格的な病気になる前に治療することで早期の回復が期待できます。
陰と陽について
東洋医学では、人と自然を1つの統一体として捉えます。
その統一体における変化を表す概念に陰と陽があります。
陰は暗い、冷たい、静かなどの性質があり、陽は明るい、熱い、活動的などの性質があり、
あらゆるものを陰と陽に大別して考えます。
陰と陽は、いずれかに偏らず、バランスをとりながら変化します。
人体も同じで、健康は陰と陽のバランスがとれている状態を指します。
陰と陽のどちらかが多過ぎたり、少な過ぎたりすると、調子が悪くなります。
四季や昼夜の変化に合わせて人体の中でも陰陽が常に変化しています。
その変化のリズムがずれると体に変調をきたします。
鍼灸治療で陰と陽のバランスを調整することで、もとの健康な状態に戻すことができます。
正気と邪気について
東洋医学では、〈人体が病気にならないように人間が元来持っている〉
あるいは〈病気になったときに治そうとする〉力を正気(せいき)といいます。
一般的にいう抵抗力や自然治癒力がこれにあたります。
病原性の細菌やウイルス、あるいは急激な気候変動など人体に悪い影響を及ぼすものを邪気といいます。
正気がしっかりしていれば、抵抗する力が強いため、
邪気に攻撃されて体内のバランスが変化しても、もとの状態に戻すことができます。
逆に、正気が邪気に負けてしまうと病気になります。
東洋医学の役割は、人間が本来もっている正気を引き出し、
そのはたらきを助けることで、健康を保持し、回復を促進することにあります。
気・血・津液・精について
病気の原因となる邪気の侵攻から身体を守る力である正気については前回書きましたが、
その正気を構成するのが、気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)・精(せい)の4つの要素です。
東洋医学において、気は人体を循環するエネルギーであり、血は血脈中を巡って全身の組織に栄養をもたらします。
津液は血脈外の組織に浸透して体内を潤す水分、精は人体の活力源を指します。
これら4つの要素が体内を巡り、生命活動を維持しています。
4つがバランス良く、正常に循環していれば、正気が充実し、病気にかかりにくくなります。
慢性病では気・血・津液・精のバランスが崩れていることが多く、
気・血・津液・精のバランスが正常になるように治療することで、症状の改善を図ります。
気の作用について
以前書いたように、東洋医学において、人体は気によって構成され、気によって生命活動を維持しています。
気には、
・押し動かす(推動作用)
・温める(温煦(おんく)作用)
・外邪の侵入を防ぐ(防御作用)
・体液を漏らさない(固摂(こせつ)作用)
・気、血、津液(しんえき)、精などを変化させる(気化作用)
の5つの作用があります。
推動作用によって血や津液は運ばれます。
臓腑や組織の活動、身体の成長にも関わります。
また、温煦作用のおかげで体温を一定に維持することができます。
防御作用により、体表面をバリアして外邪から守ります。
侵入されたときは衛気(えき)が邪気と戦って追い出します。
固摂作用は、血液が血管から出ないように調節したり、汗や尿などの排出量の調整に関わります。
気化作用は、水穀の精微(食物の栄養分)から気・血・津液・精をつくったり、
気・血・津液・精をおのおのいずれかに変化させたり、余分な水分を汗や尿に変化させることを指します。
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筋膜リリース (グラストンテクニック)
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