こんにちは、金子泰士です。
今日は「透析治療と鍼」について書きます。
透析治療と鍼
透析治療は糖尿病や腎臓の病気の進行により、腎臓の機能が著しく悪化したときに行われます。
腎臓は血液をろ過して、身体に不要な成分を取り除き、余分な水分と共に尿として排泄するはたらきがあります。
透析治療は、このはたらきを人工的に置き換えるものです。
慢性の腎不全では、長期にわたって透析治療を受けますが、しばしば合併症がみられます。
関節の痛み、全身に起こる非常にしつこいかゆみ、だるさ、イライラ感、不眠など症状は様々です。
そのため、鎮痛剤やかゆみ止めなども用いられます。
しかし、透析治療を受ける人は、高齢だったり、すでに多くの薬を服用している場合が多く、薬を増やすことは望ましいことではありません。
また、鎮痛薬の効果が出ない人もいます。
そこで、これらの症状を鍼で治療する研究が埼玉医科大学で行われました。
透析治療を受けている人に週1~3回の鍼治療を行ったところ、
一ヶ月後には、痛み、かゆみ、倦怠感といった全身症状で改善がみられました。
ヘモグロビン、ヘマトクリット、アルブミンの血液検査値も基準値に近づき、腎機能や肝機能への影響があらわれました。
一年後には、全身症状に加え、不眠の症状も改善されました。尿素窒素の値も改善がみられました。
このように鍼治療によって症状が緩和されることで、患者さんの生活の質(QOL)の向上が期待できます。
「褥瘡と鍼」について
日本では、高齢者人口の増加も相まって、病気や骨折などで寝たきり状態になる、寝たきり人口も年々増加しています。
寝たきりになると自力でうまく寝返りができなくなったりして、寝具に触れる部分に絶えず自身の重みが加わり、
血行不良から酸素不足になり、その部分の組織が壊死することがあります。
これを「褥瘡(じょくそう)、床擦れ(とこずれ)」といいます。
東京都大田区の牧田総合病院では、褥瘡に対して鍼治療が試みられました。
褥瘡によって仙骨の部分がおよそ4㎝四方えぐれた状態の患者に1日1回、全身治療として頭部、
顔面、腕、足に鍼を刺すとともに、局所治療として褥瘡の周囲に鍼を刺し、10分ほど置き鍼を行いました。
また、並行して西洋医学的な治療も継続して行いました。
その結果、治療開始して1週間後には、炎症や滲出液(しんしゅつえき)、壊死組織が減り始め、症状の改善が認められました。
「歯科と鍼」について
最近、顎関節症や歯ぎしり、舌痛症、口腔乾燥症(ドライマウス)などの口の中の症状を訴える人が増えています。
大学病院で診断を受けても原因が特定できないこともあり、歯科や口腔外科を転々とする人もいます。
近年では現代医療と鍼灸治療を併用する病院もあります。
四診で変調している部位を調べ、鍼治療を施します。
全身の調子を整え、ストレスを緩和することで、症状が治まることが多くあります。
繰り返しできる口内炎にも鍼を用います。
気と血を動かすことで、治癒を促進すると考えられています。
また、鍼灸で全身症状を調整して免疫力を上げ、口の中を清潔に近づけることで、歯肉炎の発症を防ぐことができます。
当院の経絡治療、鍼灸治療は
〜幸せホルモン〜多幸感を与えてくれるオキシトシンの分泌を促し、精神安定物質であるセロトニンの分泌を促進させます。
筋膜リリース (グラストンテクニック)
GTJグラストンテクニックジャパン認定者4名在籍
地下鉄名城線、金山総合駅より徒歩5分。
寝違え、坐骨神経痛の治療が得意な名古屋市熱田区のなみよせ鍼灸接骨院です。
名古屋の熱田区以外の東海市、岡崎市、春日井市からもたくさんの患者さんにお越し頂いています。
国内でもグラストンテクニックを受けられる数少ない治療院です。
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